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「すいません。バッテラさんとツェズゲラさんにお会いしたいんですが。
G・Iの件でとお伝え願えますか?」
私はバッテラさんの屋敷を訪れた。
執事のおじいさんに伝言を頼むと応接室へと案内してくれた。
「はじめまして。菜々実と申します。
G・Iのプレイヤーの件で来ました。」
「プレイヤー候補と言うことですか?」
ツェズゲラさんは私を足元から頭の先まで見る。
きっと私みたいな小娘とでも思っているんじゃないだろうか。
「悪いが念は使えるのかね?」
来た来た♪
まさか私自身がこのセリフを言われるとは思ってもみなかった。
そして何より、シャルにあって以来私は自分の身を隠す為にも常に絶の状態を保ってきた。
「はい。これでも一様プロのハンターなので。
協専ハンターをやってます。」
「錬を見せてもらってもいいかな?」
「はい。」
私は絶を止め、四聖獣達を呼びだした。
「ほ~。」
ツェズゲラさんは関心したような表情を見せる。
「一様師範はネテロ会長です。」
「プレイヤー候補合格と言ったところです。」
バッテラさんがツェズゲラさんに視線を送るとあっさりと合格を貰った。
しかし私は候補としてここに来たんではない。
「候補でわなく候補推薦に来ました。」
「候補推薦?」
「はい。サザンピースオークションの後少年2人を候補推薦したいんです。
実力は私が保障します。
1人はメモリーカードを持っています。
ちなみに製作者の息子です。」
「なんだと!?」
「そこでツェズゲラさんにお願いがあります。
2人に協力して頂きた。
会って、実力を見てからでかまいません。」
「君は参加しないのか?」
「私は他に用がありますので参加するつもりはありません。
2人を信頼していますので。」
「わかりました。名前は?」
「ゴン=フリークスとキルア=ゾルディック。
よろしくお願いします。」
私はバッテラさん達とサザンピークオークションでもう一度会うことを約束して屋敷を出た。
ゴン達はすでに発の習得を終えている。
キルアの電撃とゴンのジャン拳の原型。
私はサザンピースでそれを見せて一足先にゲームに入らせる。
もちろんビスケも。
事前にビスケとは連絡をとってゴン達の修行を頼んである。
サザンピース後すぐにプレイヤーとして入る約束も出来ていると言っていた。
持つべきものは人脈ある師匠、ネテロ会長の協力の元。
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ホテルに戻るとキルア・ゴン・レオリオがロビーで待っていた。
「遅くなってごめん。」
私は3人の席に駆け寄った。
「どこ行ってたんだよ!?」
「ごめんって。いろいろと野暮用がね。」
私はおどけながら謝ると今後の行動を聞いた。
ゴンとキルアからG・Iの話を聞いて、そのまま行動してもらう事にした。
そのほうが本編からずれないはず・・・。
私は極力本編を大事にしたい(笑)
やっぱりこの世界・ストーリーが好きだから。
あ~~~富樫!!!!
さっさと続き描いてくれてたらもっと違う選択肢があったかもやのにぃ~~!!
まーないものはしょうがない。
でも色々と止めない事にはアジトでゴンとキルアに遭遇してしまう・・・。
頑張れ私!!
「キルア、話あるんやけど今晩ちょっといい??」
私は部屋に戻る前にキルアに声をかけた。
そう。旅団に入ったことを報告しなければならない。
「いいけど・・・。
なんかあったのか?」
「うん。報告せなあかん事があって。
ゴン達にも聞いてもらいたいんやけど、とりあえず先にキルアに話したくて。」
「わかった。」
キルアは何も聞かずに部屋へと着いてきてくれた。
部屋の前にくるとヒソカが待っていた。
「おい!なんでヒソカがここにいるんだよ!」
キルアは警戒して身構える。
「キルア。」
私はキルアに大丈夫だと伝えて一歩前に出る。
「ヒソカどーしたん?」
私はいつも通りにヒソカに接する。
「うん。団長からの伝言。明日団員は全員集合。
新人を紹介するから少し日付を早くするって。」
「そっか。明日か。」
「うん。迎えにくるよ。
お昼食べてから行こうか。」
「うん。わかった。
じゃー明日よろしく。」
「おい!団員ってどうゆーことだよ!?」
「幻影旅団、蜘蛛の事。」
「は!?意味わかんねぇじゃん!
なんで菜々実が旅団と関係あるんだよ!?」
「私が蜘蛛の一員やから・・・。
キルア部屋に入ろう。話したい事あるって言ったよな。」
私はキルアに向かってわざと殺気を放った。
キルアがぎりぎり耐えられる程度の殺気を・・・。
「!!!!」
キルアはとっさに身構えるが、殺気の主が私だからか、震える声で『わかった』とだけ言うと部屋へと入って行った。
「ヒソカごめんな。」
「かまわないよ。僕こそ悪かったね。
まだ話せてなかったんだね。」
「うん。丁度話そうと思って部屋に来たからタイミング良かったかも。
切り出しにくかったから。」
「ならいいけど。
じゃー明日。」
ヒソカはそう言って廊下を歩いて行った。
「キルア・・・。」
「なんで?なんでだよ?」
「クラピカを助けたかったから。
私が旅団に入った方が動きやすいし、クラピカを助けられるから。
私はクラピカに復讐に取り憑かれて欲しくない。
あの笑顔を失いたくない。」
「隠してた事全部話してよ。」
キルアは悲しそうな今にも泣きそうな顔をしていた。
私はキルアの肩に頭を乗せると全てを話した。
そう。今後クラピカがどうなってしまうのか。
何をしようとしていたのかも。
「それを全部菜々実が背負うのか?」
「ううん。背負うわけじゃない。
ただ何回も言うけど、クラピカに笑っててほしいだけ。」
私は苦笑いをするとキルアにぎゅっと抱きしめられた。
「キルア?」
「俺に出来る事は?」
「旅団に捕まらんといて。それだけ。」
「俺に出来る事はさせてくれよ!!」
「もちろん。でも大丈夫。ただ旅団にかかわるのは私が知人だからって理由だけにして。」
「わかった。それより菜々実、俺達と別れた後もヒソカや兄貴とずっと連絡取ってたんだな。」
「うん。どっちかって言うと仲良しやで(笑)
ご飯行ったり買い物いったり(笑)」
「ふ~ん。」
「妬いてる?」
「妬いてねぇけど・・・。
兄貴達はもっと早く知ってたんだよな?」
「そりゃ手貸してもらったからな。」
「なんか腹立つ。」
「ふふふ。ごめんな。いらん心配させたくなかったんよ。」
キルアはちぇっと言ってソッポをむいて拗ねてしまった。
私は後ろからキルアに抱きつくとキルアにだけ聞こえる声でそっと囁いた。
「大好きやで。キルアの事信じてるから。
私のそばにいて。そしたら頑張れるから。」
「そんなに頑張んなくていいってーの!!」
キルアは照れたような怒っているような顔をして振り返って私を抱きしめてくれた。
「何かあったら・・・俺・・・。」
「大丈夫。ヒソカもいる。大丈夫やから。」
私たちはしばらく抱き合っていた。
お互いが少しでも安心できるように。