幸せ×幸せ×熱い夜 ★

 

幸せ×幸せ×happy weddingの夜のお話…(*^_^*)

★・・・になりますので18歳未満の方はご遠慮ください。

 

 

 

 

 

 

モエ・〇・シャン〇ン

私にとって悲しい思い出の詰まったお酒。

キルアとの悲しい思い出。


あれから7年。


昼間の結婚式の賑やかな空気とは打って変って静かな夜。

あの後私達は会長の勧めで近くのホテルに部屋をとった。



久しぶりの再会にもう少しゴンと一緒に過ごして欲しくて別の部屋をとった。

結婚式の後だから一緒になんて思わなかった。

今まで一緒にいるのが当たり前だからこそ、こうやって1人の時間も欲しかった。

目の前のシャンパンボトルを手に取り開けると、シャンパン特有の『ポンっ!!』と言う音が部屋に響いた。


悲しい思い出だからこそ、今日みたいに一番幸せな瞬間の記憶にすり替えたかった。


キルアの真剣な眼差し、優しいキス。
私は幸せを噛み締めながらグラスに口をつけた。

「うん。美味しい。」

思わずもれた言葉はあの駅前のバーで漏らした言葉と同じでも全く違う音をしていた。


いつ戻ってしまうかわからない恐怖に見るたびに怯えていた夜景。

今では素直に綺麗と思えるようになった。

煙草の煙がガラスを伝って広がっていく。

「菜々実?」

キルアの呼びかけと共に部屋のドアが開くとキルアが顔を出した。

「あれ?ゴンは??」

「やっぱり今日は菜々実といたくてさ。」

そう言いながら部屋に入ってくるとキルアがテーブルの上を見て固まっている。

「ん??どーかした?」

私は不思議に思って尋ねるとキルアは私のそっと視線を移す。
その瞳が微かに揺れていた。

「そのシャンパン…」

「うん。あの時の。」

キルアは不安な表情を浮かべる。

「折角大好きなお酒を悲しい記憶の象徴のままにしたくなくて。
一番幸せな記憶に変えたくて。」

そう言って笑ってキルアを見上げると勢いよく引き寄せられて抱きしめられた。

「菜々実。もうどこにも行かないよな?」

「行くわけないでしょ~が。
私はこの先ずっとキルアと一緒にいる。」

そっとキルアの背中に腕を回した。

そのままそっとベッドへと沈んでいく感覚に目を閉じた。

 

 

 

 

爪の整った綺麗な指は、何に引っ掛かるでもなくすんなり侵入する。


「あぁっ…あ…んっ」


結婚式のあと数日予定を空ける為にこの2ヶ月私は慌ただしくすごしていた。

そのおかげでキルアと同じベッドで寝るのは久しぶりたっだ。


暫く肌を合わせていなかった為か、身体は久しぶりにもたらされる快感に素直に反応を見せた。

「んあっ、やぁっ、…そこ、駄目……っ」

ぷくっと膨らみ主張する小さな突起にキルアの親指がぐりっと刺激を与えてくる。

内壁を擦り上げる指をそのままに、容赦無く敏感な部分を攻め立てられ、一際甘い声を漏らした。


反応を愉しむようにクスッと小さな笑みを浮かべると、身体を反らせ、快感を逃そうとする私の腰を引き寄せた。

「やっ、キルア…っ、あ!」


フッと目を細めると、ふいに指を抜く。


「……っ!」


急に途切れた快感に、身体がその上の欲求を求めて溢れる密の流れを止めない。

絶頂手前での『おあずけ』のもどかしさと言ったらなく、ヒクヒクと快感を欲して収縮を止めない襞からたらりと愛液を零し、物欲し気にキルアを上目に見た。


「意地悪してやろーと思ったのにその顔反則。」

そう言って意地悪く口角を上げてニヤリと笑みを浮かべるキルアは、私の身体を反転させるとグイッと腰を引き寄せる。

「きゃっ…!!」

ベッドに対し四つん這いの姿勢、更に高々と腰を突き出され、カァッと羞恥で顔に熱がこもるのを感じた。

「反則の罰。俺もう我慢の限界、覚悟しろよ?煽った菜々実が悪い。」

愛液にじゅわりと潤むそこに自身を押し当てると、一気に腰を沈め、反り勃つ切っ先で内壁を押し拡げた。

「ぃやぁぁ…んあっ!」

思わず突然押し寄せる快感にギュッとシーツを握りしめ、膣いっぱいを圧迫するキルアの硬く熱いそれを受け入れると、お腹の方にまで感じるキルアの切っ先に、恍惚に瞳を細めた。

「はぁ…っ…キル…ァ…っ」

「菜々実そんな締め付けるなよ…っ」

「そんな事っ…言われてもっ…やっ…あぁっ!!」

「俄然やる気になっちゃうじゃん。」

「え?…っあ!」

『ズルッ!』と一気に引き抜かれたと思ったと同時に、次には最奥まで突き上げてくるキルアの怒張、そこから始まる抜き挿しを繰り返す腰の律動。

「ああっ、あ、はぁ…っ」

突き出した腰を掴まれ、打ち付ける様に激しく内壁を貫かれ、そこは待ち侘びた熱さにきゅうっと収縮を強め、次第に取り戻す水音。

ギシギシとベッドは軋み、律動の激しさから胸の円みが前後に弾む。


背中を覆う様に前屈みになるキルアが、自身を中で激しく動かしながら弾む胸を手で揉みしだき、先端で硬く色付く乳首をキュッと摘み弄り。


指に挟まれきつく強めに揉まれ弄られれば、内壁が更にキルアを締め付けた。


その締め付けに何度も自身を摩擦し、緩急つけて腰を動かされると背中をのけ反り一際高く喘ぐ。

「はぁっん、あっ、あ…っ!!」

「菜々実、もっと声だしてよ……」

「ふぁっ、はぁ、あぁ…あ!」

「で、甘えるんだろ?」


男としてこんなにも至福な事は無い。


ましてやわざとか無意識にか、快感によがりながらも腰を揺らして顔だけ振り返り、素直に甘えられたりなんてされると。

「キルアの顔が見た…っ、あぁん!」

「こう?」

「ぎゅってして…っ?」

普段はさっぱりとした性格からか、相変わらずの姉御肌のおかげか、自分から甘えたりする事は少ない。

そのおかげでこのセリフ。

絶大な破壊力といったらキルアの胸にも腰にもグッときて、愛しく想う気持ちやらがむしゃらに腰を出し入れしたい衝動が入り乱れる程。

四つん這いの姿勢から正常位に変われば、両手を拡げて『抱っこ』のおねだり。

セックス中の勝ち負けがあるならば、この瞬間に完全なるキルアのK.O負けだ。


淡く桃色に上気し色付く柔らかな肌、華奢で小さな身体をぎゅうっと強く両手で抱きしめると、その耳元に舌先を這わせる。

「やっ、あぁ…っ」

くちゅりと尖らせた舌先を耳に捩入れられ、その感触に肩を竦めると囁くキルアの声。

「菜々実可愛すぎ。
やっぱ手加減とか無理。」

抱き合い、再び重ねた唇はまるで繋がる物全て繋いでいたいとばかりに舌が絡み、角度を変えては何度も歯列をなぞり唾液を送り合っては貪る様に求めて。


最奥を何度も激しく突き上げられ、密着した身体、その状態で繰り出すキルアの律動に揺さ振られる。

グッ、グッと腰を沈めてくるキルア自身の付け根に敏感な下肢の狭間の突起も摩擦されて。


「あぁっ、いやっイッ…ク…ああぁ、ん!」


支えの無い両脚をガクガクと揺らした後、キルアの腰をぎゅっと膝で挟み、押し上げてくる快感に今度こそ強く身体を痙攣させ、膣を強く収縮し果てた。

キルアは上がった呼吸が整うのを待つと、『チュッ』と唇に軽くキスし、抱きしめていた腕を緩め、膝裏に手を回し膝を折らせ肩に脚を乗せさせると、再び始まる激しい抜き挿しに。

「やぁっ、んはっ、あっ、あ!」

「菜々実エロ過ぎ…」

何度かイキそうになるのをさり気なく逃してきたが、それももう限界で。キルアの顔が微かに歪む。

最奥に刻まれるリズムは極限まで速まり、爪先まで熱い痺れが駆け抜け。


「……っ!」


シーツを掻いて竦み上がりながらも酷くキルア自身を絞り上げ内壁の淫らな蠢動の繰り返しに、どくんと質量を増したそれは後は達するのみで。


「ああぁ、あ…やぁ、っーーー…!」


「っ…、く……!」

腰を掴み激しく突き上げ擦り上げ、そうして昇り詰めた快感に全てを解放すべく自身を勢い良く引き抜くと、下腹部にどくりと性の証を吐き出した。

『覚悟しろ』と言われた言葉は本当だったようで、その後もう一度始まった行為は手抜き無しに激しく。


何度も果てた身体の気怠さからか睡魔に襲われた今はキルアの腕の中でスヤスヤと小さく寝息を立てている。

ぷにっと頬を指で突くと、『ん~』とこそばゆいのか腕の中でもぞもぞと動く菜々実。


それにふっと柔らかく微笑むと、菜々実の頭にキスを落とした。

むにゃむにゃとしていたかと思えば次第に『すぅ…』と始まる寝息。

「俺絶対幸せにするから。」

誰も見たことのない様な穏やかな顔でキルアは安心しきって眠る菜々実に誓った。

喧嘩もハプニングも、邪魔だって障害だって時にはあるけれど、何よりも大切な物は揺るぎなく胸にいつだってある。

温かな強く想う気持ち、それがあるならばどんな困難にだって見失わないから。

だからこの先、何があっても2人が笑って過ごせるように…。

 

「おやすみ。」