「ねぇイル兄?このドレス誰の趣味?」
「それ?かーさんが色の白い菜々実によく似合うって。」
「キキョウさんか…なるほど。」
「ところでよくキル許してくれたね。」
「うん。なんか半分呆れてた(笑)」
そう言って笑いながらイル兄と雑談を交えながら仕事の打ち合わせに入った。
「ターゲットはこの3人。カジノのオーナーとそのバックにいるマフィア。
今日のパーティーで3人がVIPルームに入ったところを狙う。」
「OK顔は覚えた。」
「じゃー悪いけど、VIPルームに入ったらなんとかして一緒に入ってきてくれない?
俺帰りのルート失っちゃうんだよ。」
「わかった。じゃー親父にすり寄って一緒に入るは。イル兄はその時傍にいるボーイに変装出来る?」
「誰か合図してくれたら大丈夫だけど?」
「なら合図出すからそのボーイに変装して。
で、殺された現場に立ち会った可愛そうな子になるから、私の事支えて一緒に出よう。」
「OK、単純だけど、一番てっとり早いしね。」
「じゃー決まり、ならちょっとこのドレスキキョウさんには悪いんやけど手いれていいかな??」
「いいよ。俺がお金出したんだし。」
「じゃーお言葉に甘えて。」
私はホテルで裁縫セットを借りると部屋でドレスを脱いだ。
バスローブを羽織ってドレスをリメイクしていく。
左サイドに足の付け根ギリギリまでのスリットをいれ、胸元谷間が見えるまで深めに開けた。
更に黒のガーターベルトを付けた。
ハーフアップにしていた髪をサイドアップにかえ、少し化粧も濃い目にした。
「へぇ誰だかわかんないや。」
イル兄は関心したよな声を出しながらも相変わらずの無表情。
「ホントに驚いてる?」
「驚いてるよ。でもそれキルが見たきっと真っ赤になるだろうね。」
「ちょっと刺激がきついかもね(笑)」
2人で笑いながら今回の会場へと向かった。
黒のスーツ姿のイル兄はスタイルも際立ってとってもかっこ良かった。
普段は降ろしている髪も今日は後ろで一つにくくってある。
会場に入るとそんな私達は注目を集めた。
私はすぐにカジノのオーナーの元へと向かった。
「オーナー今日はおめでとうございます。さすがはオーナー。とっても豪華なパーティーですね。
やっぱりいい男はお金の使い方が違いますね。」
そう言ってそっとオーナーの腕に手をからませた。
「こんな美人に喜んでもらえてよかったよ。
どこから来たんだ?」
「あら、オーナー、女性に素性を聞くのは失礼ですよ。
折角の楽しい夜が台無しになっちゃいます。」
そう言って自分の指をオーナーの唇にあてた。
「折角だ、わしらはこれからあっちでゆっくり飲むがお前もどうだ?」
オーナーやマフィアはそれはそれはハラワタ煮え繰り返りそうなほどのエロエロ視線を向けてくれる。
私は感情を抑えながらさらに3人を煽った。
「まぁ~嬉しい。私も楽しませてもらえるかしら?」
そう言って組んでいた腕に胸を押しつけた。
「3人相手にどこまでもつか試そうじゃないか。」
「頼もしい。じゃー誰が一番喜ばせてくれるか教えてもらおうかしら。」
そう言うとオーナーは私の腰に手をまわすとVIPルームへとエスコートした。