試験×プレート×思い出  前編

今回は由とこのサイトを作る前に話していたネタです。

 

ハンター試験のプレートのお話。

 

由のリクエストで書く気になってみたり(笑)

 

 

甘さはない…はずです(笑)

 

 

 

 

 

 

書斎の本棚の整理を始めて数時間。

 

 

あと残りわずかというところで、整理をしていた私の手はピタリと止まっていた。

 

 

手にある物は1冊のアルバム。

 

 

 

 

 

今からさかのぼる事10年前の弟278期ハンター試験。

 

 

 

試験が終わり、私はネテロ会長の元を訪れていた。

 

 

 

「会長、聞きたい事があるんやけど?」

 

 

「どうしたんじゃ?」

 

 

「今回の試験で使ったナンバープレートってど~するん?」

 

 

「プレート?特には決めとらんが?」

 

 

「それもらえへんかな?」

 

 

「プレートをか??」

 

 

私の提案に少し驚く会長とビーンズさん。

 

 

「うん。記念に合格者のプレートもって帰りたいんやけど…。」

 

 

「かまわんが44番はゴンがもっておるぞ?」

 

 

「知ってる。それはまた後日ヒソカにもらうから、それ以外の分。」

 

 

そう言うと、ビーンズさんがなにやら箱のなかから8枚のプレートを出して手渡してくれた。

 

 

こうしてプレートを手にした私。

 

 

 

無事ハンター試験に合格した私達は協会の計らいでその晩小さなパーティーを行っていた。

 

 

 

「 これ、みんなのもらっていい?」

 

 

皆が騒ぎ始めて数十分。

 

私はどこからともなく8枚のプレートを手にしていた。

 

 

 

「それは今回の試験の私達のプレートか?」

 

 

「正解。

ま~ヒソカの分のはゴンが持ってるからそれ以外のなんやけど。」

 

 

「俺は別にかまわんが?」

「私も特に使う予定はない。」

「僕のも別にいいけど?」

「俺も必要はねぇが?」

「俺もいいけど?」

「俺も!でも菜々実それど~するの??」

 

 

「こ~するの。」

 

 

そう言って私は自分のプレートの裏に自分の名前を書いて皆に見せた。

 

 

「みんなも自分のプレートに名前書いて♪」

 

 

みんなのプレートを手渡して名前を書いてもらった。

 

 

「ご協力ありがとうございます♪

じゃ~みんなで記念写真撮ろう!」

 

 

取りだした通話の出来ない携帯と、ポケットに入っていたままトリップしたデジカメを私は出すとプレートを胸に付けてもらって記念写真を撮った。

 

 

 

その後一枚一枚確認して回収すると、私はみんなにお礼を言い大事にそのプレートを鞄にしまった。

 

 

 

「で?ど~すんだよ?」

 

 

プレートをしまった鞄をキルアが指差している。

 

 

「ん??記念(笑)

別に変な事に使うんじゃないよ。

本間に記念においとくだけやから。」

 

 

そう。これは保険の様なもの。

 

 

自分が元の世界に帰ってしまった時に想いでとして置いておく為に。

 

この世界での事を忘れてしまわない様に。

 

 

 

 

 

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