夏だ×バイトだ×クワガタだ ⑥

 

 

 

☆…になりますので15歳未満の方はご遠慮ください。

 

 

 

 

キルアは部屋に入るなり私をベッドに投げた。

その拍子にぱっくりと開いたスリットから太ももが露わになった。

キルアは無言で私の上に覆いかぶさると太ももに手を這わせながら噛み付く様なキスをぶつけられる。

「んっ…やぁ…」

私はキルアの胸を押したり顔の角度を変えて抵抗する。


すると更にキルアは必要以上のキスを増やした。

「お願…ぃ…聞いて…」

私は感情をぶつけるキルアに抵抗しながら、そっとキルアの頬を両手で包んだ。

「!!!」

キルアはハッと顔離すと身体を起してベッドの端に座った。

「ごめん。無理やりするつもりとかじゃないんだ。
ただ、菜々実のあんなの初めてみたから…大人相手だったらあんな感じなのかなとか…そう思うと、俺の知らない菜々実の一面を突き付けられた気がして…。」


キルアは俯いたまま胸のモヤモヤをゆっくりと吐き出していく。

「うん。それから?」

私はそっとキルアを後ろから抱きしめながら、優しく耳元で次の言葉を促した。

「菜々実俺みたいな餓鬼で満足なのかなって…あんまりにも綺麗でエッチだったから、俺…」

「うん。」

「菜々実は俺以外ともした事あるんだろ?ホントはどー思ってんだよ?」

「嘘ついてもキルアは納得しないから素直に言うな?」

私はそう言うとキルアは身体の向きを変えて私をギュっと抱きしめた。

「言って。その方がスッキリする。」

 

私はキルアの頬にキスをしてからキルアの方に頭を乗せて素直に答えた。

「初めてはキルアじゃない。10代の頃は年相応にしたと思う。
歳上も年下も同じくらいの年も。愛情のあるエッチも、一晩だけの割り切ったのも。
でも、誰とのエッチが一番良かったとかってないかな。うまいなってのはあるけど(笑)
一晩だけの関係は別として、私は好きな相手とのスキンシップの先にエッチがあるだけで、快楽だけを求めてしてるんじゃない。
好きな相手に触れたくて、触れて欲しくてしてる。」

私はそこまで言うと顔をあげ、キルアの頬を両手で包んだ。

「私はキルアとするの好きやで?
確かにまだ経験が浅いかもしれん。
子供なところがあるかもしれん。
でも、キルアは私の事が好きでするんやろ?それとも単に気持ちいいから?」

「そんなの菜々実が好きだからに決まってんじゃん!!」

キルアは私の腰にまわした腕に力を込めた。

「うん。しってる。そんなのすればわかるもん。
だから私はキルアとする事に関して満足してる。
幸せって思う。もちろん気持ちいいし(笑)」

「菜々実…」

キルアは私の額に自分の額を付けて目を閉じた。

「私はこれからもキルアと一緒にいたい。
一緒に寝て、同じものを見て、一緒に笑って…
もちろん触れて欲しいし、触れたい。
確かに私キルアが思ってるよりエッチかも(笑)
そこは否定しないでおくわ(笑)
だからって欲求不満がたまって浮気とかはないから(笑)
相手がキルアやから欲求不満になるだけやから、いくら上手かろうが、愛されてよーが意味ないの♪
これで答えになったかな??」

私はそう言って軽くキスするとキルアはそっと優しい笑みをこぼしてくれた。

「じゃー仲直り♪」

キルアは嬉しそうにそう言うとそのまま私を押し倒した。

「こら!!ちょっと!ん…ん」

抵抗する私の腕をなんなくベッドに縫いつけると甘いキスの雨が降ってきた。

「菜々実。俺菜々実の事マジで好き。
俺だけ見てて。」

そんな甘い言葉を耳元で囁かれてしまったら抵抗する理由はなくなってしまった。
私はキルアの気持ちに応えるように抵抗を止め身体を預けた。


「菜々実、ずりぃよ。
これじゃー俺ただの餓鬼じゃん。」

キルアはそっと私の髪を指で梳かしながら苦笑いを浮かべていた。

「そお?私はちょっと嬉しかったけど?」

「嬉しい??」

キルアは意外な答えが返ってきたとばかりに大きく目を開いていた。

「うん。愛されてる実感したかも。
たまには妬かれるのもいいかも(笑)」

そう言ってクスクス笑うと拗ねたような顔をしている。

「やっぱり餓鬼扱いなんじゃん。」

「違うって。私キルアの事餓鬼って思ってないよ。
キルアが思ってる以上に頼ってる。」

そう言って手を伸ばしてキルアの首に腕を回してキスをした。それを合図にどんどん深くなっていく。


「んっ…やっ…」

「ホントに嫌?」

スリップから太ももを撫でられその手は内太ももへと滑って行く。
その刺激に思わず声が漏れると、キルアは意地悪そうな顔で聞いてくる?

私は小さく首を横に振ると、キルアは嬉しそうに笑った。

触れられる手から、口から、キルアに好きだと言われている様な感覚を覚える様に、キルアは私の身体に触れていく。
甘い刺激も、思わず身体の奥かわ湧き起こる熱い感覚に酔いしれながら夜を過ごした。

 

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