海月の見る夢~花婿争奪戦編~

【写真:オーストラリアハブクラゲ(濠太剌利海蜂水母)Chironex fleckeri)】

 

 

箱虫目(立方クラゲ目) に属し、通称は属名であるキロネックス・フレッケリ(殺人の魔の手)。英名では Sea Wasp(海のスズメバチ)と呼ばれる。

地球上で一番毒性が強いクラゲとして知られ、長い触手の中の50億本もある刺胞針からの毒は激烈であり、直接触れなくても、獲物の体から出る化学物質を感知して反応する。人間でも刺されてから、僅か数分足らずで死亡した例があるほどである。

 

体長40 - 50cmほどの傘の下に最多60本ほどの腕を持ち、腕の長さは最長4.5mにも達する。

遊泳力が強く、成長するに従って刺胞毒が強力となり、その毒で自分より大きな魚をも捕食してしまう。24個の眼を持ち、これで獲物を探して遊泳する。夜間に活動することが多い他のクラゲと違い、昼間に活発に活動するという。

体が透明である為、海水に透き通って、非常に見えにくい。触手がアンドンクラゲやハブクラゲよりも多く、長いために、これが運悪く人の体に巻き付いてしまうと、ショック死を免れないとされている。

本種は「殺人クラゲ」と恐れられ、海水浴場周辺では、防護ネットや金網等を張って本種の侵入を防ぐようにしている。しかし、未だに事故は後を絶たず、現地ではその対応に苦慮している。天敵にウミガメがあるが、個体数が少ないためほとんど当てにならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【あらすじもどき】

 

 

 

ひょんなことからHUNTER世界にトリップしてきた主人公、ポー。

 

 

 

HUNTER試験で出会ってしまった殺し屋さんに見初められ、あれよあれよというままに、見事、婚約者候補として彼の家族に認められました。

 

 

 

そして、やってきた夏。

 

 

 

仕事に出ずっぱりの二人は、半月の間会えずじまい。

 

 

 

ポーが生存報告の為にゾル家にかけた一本の電話から、今回のお話が始まります。

 

 

 

ではここで、ポーの念能力についておさらいしておきましょう。

 

 

 

系統は特質系です。

 

 

 

オーラそのものの特徴として、自然体で陰をおこなっているような、凝をしても見えにくい性質を持っています。

 

 

 

【驚愕の泡(アンビリーバブル)】

オーラを泡状にして、対象物を包んで守ります。身体を包むと強力な防御能力を発揮します。ひとつの大きな泡に見えるそれは、無数の微細な念の泡(念のバクテリア)が集まって出来ています。元は、オーラを身体に止める纏を頑張ってやるだけの技。防御に特化した能力です。最近は、短時間ですが、自分以外のものもくるんで守れるようになりました。が、お腹が空きます。

 

 

 

【見えない助手たち(インビシブルテンタクル)】

念の触手の正体は、捕食能力を高めた念の泡の集合体です。捕食対象に向かって素早く伸び、オーラを奪ってさらに成長します。硬さはありませんが、柔軟性、弾力性、伸縮性に富み、それらを利用してオーラを触手先端へ一点集中させれば、一振りで壁や床をブチ壊すくらいの攻撃力はあります。が、お腹が空きます。

 

 

 

 

【嘘つきな隠れ蓑(ミミックギミック)】

 

驚愕の泡の表面に、色素細胞の形成に特化した念の泡を集めます。周囲の景色と同化して姿を隠したり、ナマコやヒトデに擬態したり、なにかと便利な能力ですが、もともと見えないという特製のオーラをわざと可視化させているため、オーラの消費量が他の能力よりも多く、持続性がありません。わりとお腹が空きますし、今のところ、もって三分程度です。 

 

 

 

 

【お魚の名医(ドクトルフィッシュ)】

念の魚の正体は、微細な念の泡の集合体です。ポーの体内には常に0,1ミクロン程度の大きさの念の泡(念のバクテリア)が存在しており、体内オーラの増減とホメオスタシスを管理しています。体内に有害な毒素や、ポーの指定した特定の物質が侵入してきた場合、それらをくるんで無害化します。無数の泡がひとつにあつまると、毒の管をたくさんつけた、お魚のような生き物に。が、めったに外には出てきません。

 

 

 

【飢えたる捕食者(オートファジー)】

天空闘技場で施策した技です。体内のオーラを全て消耗し飢餓状態に陥ることで、念の泡の捕食能力を極限まで向上させます。獲物を捉えれば、より多くのオーラを短時間で吸収できますが、獲物を逃せば命の危険にさらされるので、そんな不安定な捨て身技は二度と使うなとイルミに怒られました。目下、改良中です。